2022/02/04

怒涛の1か月だった

 あぁ、もう2月か。あと3日ほどで、母親が転倒(したんだと思うが)し、利き手である右手首を骨折した日から1か月だ。
それまでもかなり認知症は進行していたが、転倒してからは一気に2段階ほどひどくなった。

認知症は早く準備すべき

私もいけなかった。転倒前、つまり要介護2レベル時は、まだ私一人でも介護ができるし、介護保険の必要性もあまり感じていなかったので、どちらかというと、亡くなった場合の手続きなどを調べていただけで、これ以上認知症が進行した場合の対策などを全くしてこなかったのだ。
経験して分かったが、認知症が発症した時点で、どのようなサポートが受けることができるのか詳しく「足」を使って調べておいたほうがよかった。ネットだけだとイメージがわきにくい。なので実際に市役所や地域包括支援センターに出向いて相談するべきだと思う。
もちろん医者にも通院すること。認知症は「精神科」が専門らしい。が、私の母の場合は、「脳神経外科」に通っている。

施設に入れることの難しさ

認知症になったからと言って施設に入居させることができるわけではない。
いくつか問題があって、ひとつは入居待ちがあること。やはり認知症患者は多いらしく、なかなか空きが見つからない。それに、施設への入居は「要介護3」以上でないと入居そのものができない。もっと言うと、要介護5クラスが優先されるので、要介護3クラスだと1年待ちどころか、入居すら難しいらしい。

そしてもうひとつは、料金だ。施設もボランティアではないので、当然お金がかかる。
先日、特養に入居する場合のシミュレーションをしてもらったが、最低でも10万円がかかるらしい。うちの母親の国民年金は月6万円程度なので、4万円余計にかかる。
ちなみに父親は年金が3万円程度しかないので、シミュレーションすらしたくない(なんて言っていると、また今回のようになるかもしれないが)。

介護で厄介なこと

介護で厄介なのが病院の診療で、「ベッドから起こす」「車に乗せる」「車から降ろす」などの作業は本当にひとりだと大変だ。
あいにく私のメインの仕事は、朝4時に家を出発し、朝10時半ごろに帰ってくるので、通院もなんとかできる環境だが、ほかの人はいったいどうしているんだろう?
介護のために仕事を辞めなくてはならない人もいるらしいが、ほかの人がどうしているのかさっぱり情報が入ってこない。

ただ、たいていは認知症患者の子供はすでに60歳以上で、定年退職していることも多いので、時間的な拘束はクリアしているのかもしれない。
私は意外と高齢出産で生まれた子供なので、母親との年齢差が開いている(36歳)。そのため、私もまだまだ体力があるので、この1か月、何とか睡眠時間4時間程度で走り抜けてきたが、ほかの人はどうしているのだろう?

精神的にもしんどい

私の場合は、二人の両親をたったひとりで面倒を見なければいけない点がしんどい。弟と兄貴もいるが、弟は仕事で1か月に2回ほどしか帰ってこないし、兄は別居なのでほぼ頼ることができない。
私は独身なので、ほんとのほんとにひとりですべてをこなさなくてはならない。これは精神的につらい。なのでかなり今回は精神がやられた。

うちの母親は膀胱周辺の筋力が弱くなっているので、チューブを入れ、自然に外部の袋に溜まるようにしている。あさ、この溜まった尿を捨てなければならないし、排せつもほぼ一人では困難な状況だ。こんな介護、あなたは想像できるだろうか?
私はできなかった。私は縁のないものだと思っていた。認知症がかなり進行した母親と暮らしていても、しもの世話まではいかないだろう。と思っていた。

ただ、だんだんと介護にも慣れてきた。今は毎日夕食は私が食べさせ、歯を磨き、ベッドまで連れていく作業もあまり苦痛と感じなくなってきた。が、毎朝目が覚めるたびに、「あぁ、夢ではないのか。また一日が始まるのか」と感じる。
先日、久々に精神科に行き、眠れるお薬をもらってきたが、まったく眠れない。

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