2022/01/31

ちょ、休ませて!

 今日はショートステイ(2泊3日で施設にお泊り)初日。
基本的に認知症が悪化した場合、簡単に施設に入れると思っている人が多いかもしれないが、実際にはよほどのお金持ち(入居時に100万~6,000万円がかかり、月々20万円以上かかる)でないか、かなり重度の介護認定にならない限り、施設に入れることはできない。
うちの母親はかなり認知症が進行していたが、一人でトイレに行ったり、食事もできていたので(外出は無理、入浴も一人では無理、夜中徘徊する、妄想がひどいといった症状があっても)、要介護2だったが、要介護2だと特養老人ホーム(通称「特養」。月々15万円ぐらいで利用できる。)と呼ばれる自治体が管理する老人ホームには入所できない。
特養は要介護3からだが、実際には要介護5クラス(ほぼ寝たきり)が優先的に入ることになるので、認知症がかなり進行し、もうそう長くは持たないとこまでいかないと、入居できない。認知症と判定され、要介護5クラスまで進行するには、5~10年ぐらいの時間がかかる。なので、特養に入れる5~10年の間は、ほぼ家族が面倒をみることになる。

そのため、ほとんどの認知症患者は、基本は家で面倒をみ、朝から夕方まで面倒をみてくれる「デイサービス」か、1泊2日、2泊3日といった短期間の施設への宿泊の「ショートステイ」を利用する。
そのほかに、ヘルパーのようなサービスもあるが、こちらもある程度お金がないと利用が難しい。
デイサービスは1日だいたい8,000円がかかるほかに、食事代500円が別途かかる。
ショートステイは1泊二日で13,000円ぐらいに、食事代1,500円ぐらいがかかる。と、とても高額なので、健康保険のように介護保険を利用する。
うちの母親のように国民年金だけ(月6万円程度の年金)の場合、介護保険を使うと1割負担になるので、デイサービスで8,000円がかかる場合は、800円で利用できる。
とはいえ、毎日何かしらサービスを利用すると、1か月3~4万円の負担は避けられない。
ちなみに食費などは介護保険は適用されないので、実費となる。

さて、今日、ショートステイに送ったら二日間はゆっくりできるので、久々に自転車で筋トレがてら15㎞の買い物の旅に出た。と、ちょうど心臓破りの坂にチャレンジしているときに電話が。
坂を上り切るまで無視をしていると、切れてしまったのでこちらからかけなおした。すると、母親のおなかがパンパンに膨らんでいるらしい。病院に見せたほうがいいというのだが、予約もなしに大病院が受け付けてくれるだろうか?
え、こういう時、病院に連れて行ってくれるんじゃないの?と思ったが、コロナなので、一度病院に連れて行くと、コロナを施設に持ち込む可能性があるので、家族の方が連れて行ってほしい、とのこと。
仕方がないので、救急車を呼んでくれ、と頼んだが、こちらも家族の方が同乗しないとだめなので、施設に来てくれという。

ちょ、休ませてくれい!こちとら、ひとりで認知症の母親と、老人鬱の二人の面倒をみ、仕事もして家事もしてるのに!

おふくろが1月7日に倒れてから、ゆっくり休んだことがないのに!
考えている暇もなかったので、慌てて家に戻り、施設に向かう。

施設に到着後、一応救急車を呼んでくれたが、隊員いわく、今はどの病院もコロナでパンパンなので、入院できない可能性があるという。結局15分ぐらい病院探しをしてもらい、ようやく行き先が決まった。

車で病院へ向い30分かけて到着。が、熱があるのでコロナ感染していないか検査をしてからじゃないと、中に入れられないという。この寒さの中、外で20分ぐらい待たされた。が、そこからが長かった。
病院に到着したのが12時20分。検査やら治療、先生の説明が終わったのが17時20分。
その間、ずーっと待合室にじっとしていなければならないので、とにかく疲れた。。。

結局、膀胱がパンパンに膨らんでいるのが原因だった。老化で排出する筋力がほぼなくなっているので、チューブをつけて袋に貯めるしかないという。
ただでさえ介護が大変だったのに、これからは1日に3回ほど、溜まった尿を捨てなければならない…。

神様は休ませてくれないのか。。。

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