2022/01/25

鬱かもしれない、いや、鬱だ

 母親が倒れ、認知症がひどくなってから2週間が過ぎた。
一応、ケアマネジャーが付き、デイサービスとショートステイを利用するめども付いた。が、なんというか、日に日に私自身の心が折れていくのがわかる。なんだろう、気が抜けたという表現が一番適切なんだろうけれど、やる気が全くでない。
一応やらなければならないことはこなしている。が、やらなくても何とかなる的なことは、ほぼやらなくなってきている。
風呂掃除もしかり、筋トレもしかり、クロスバイクで15㎞走ったりなど。
今までも憂鬱ながらこなしてきたこれらのことが、一切できなくなってきた。

朝がつらい

朝、目が覚めると、「あぁ、今日も1日が始まるのか・・・」と憂鬱になる。

鬱の人の気持ち

過去、何度か私は鬱になった経験もあるし、パニック障害になった経験もある。が、そのたびに復活してきた。復活してしばらく経過すると、「鬱は単なる甘えだったんじゃないか」という思いが芽生えてくる。
だから鬱で悩んでいる人を見かけると、「簡単な仕事でいいから、働くと鬱から脱出できるよ」とアドバイスしてきた。が、そうじゃないんだな、ということがわかってきた。
確かに忙しさは、憂鬱さを忘れさせてくれる時がある。
実際過去最悪のどん底に落ちた時も、復活のきっかけとなったのが働くことだった。といっても、フルタイムで働けなかったので、週2回のバイトを2~3個掛け持ちした。
週2回だと、きつい仕事でもなんとかこなせる。週2回なので、毎回毎回、「明日は休みだ!」という気にさせてくれるのもポイントだ。
当時の鬱の原因は、働けなくなったことだった。女の子がこなしている肉体労働すらきつく感じ、なんだか自分に自信がなくなってしまったのだ。
そして部屋にこもり3か月。いよいよ金銭的にもやばい、となってきたときに、藁にも縋るつもりで始めた週2回の仕事。そこから始めた。
効果は抜群で、この時はとんとん拍子に回復していった。と、同時に収入もぐんぐん伸びていった。
鬱で引きこもっていたときは、1か月15万円の収入があれば何とか生活していける、という計画を立てていた。60歳まで20年、この1か月15万円の収入で暮らしていけば何とかなる、そうシミュレーションした。が、現実は予想以上に収入が増えていった。
最終的に2016年に、1か月100万円の大台を超えるまで増えた。

介護疲れ以外にも原因が?

はじめは母親の介護が鬱の根本的な原因だと思っていたが、デイサービス(朝9時から16時まで施設に預ける)に預けてもパッとしない。何か心に引っかかる。
このまま母親が死んでしまって、介護から完全に解放されてもこの鬱積した思いから抜け出せないんじゃないか、と思うようになってきた。
多分それは、母、祖父のふたりの認知症を身近で見てきて、自分もこうなるのではないか?という不安も芽生えてきたからかもしれない。しかも私は独身だ。

それと、両親が死んでしまったら一人ぼっちになってしまうという思いもある。私は孤独が好きだが、正真正銘の孤独に耐えられるだろうか?
がらんとした家に帰ってきて、私はその静けさに耐えられるだろうか?そうした思いも鬱の原因かもしれない。

鬱からの脱出法

さて、いい機会(という表現は不適切だが)なので、この欝々とした状況から抜け出す方法を事細かく観察していきたいと思う。おそらく世の中には私のように介護疲れで鬱になってしまった人が大勢いると思う。今までの経験上、鬱は必ず治る。何かしらのきっかけで抜け出すことができる。
そのためには、今どのような感覚、気持ちなのか、きちんと記録していこうと思う。

胸が重い

失恋したことがある人ならわかるかもしれないが、胸の中心、ちょうど食道の口と胃の中間あたり、直径15センチ程度だろうか。ここいら辺がずーんと重い感覚だ。失恋したときは、もっと強く感じたが、今回も胸に神経を集中すると、ずーんと重い感覚がある。
そこから周辺に向かって負のエネルギーが染み出している。この負のエネルギーが脳に達し、やる気を打ち消している気がする。

仕事

私は自営業を営んでいて、2つの仕事をこなしている。1つは配送の仕事で、朝の4時(本当は6時でも構わないのだが)に出発し、10時半に家に帰ってくる。この配送の仕事はとても楽だし、頭も使わないので「行きたくない!」とか「やりたくない!」という感覚はあまりない。もちろんやらなくてもよいなら、それに越したことはないが、一応今の状況でも淡々とこなしている。
朝、3時ごろ目が覚めた時、「あぁ、今日も始まるのか」と憂鬱になるが、4時に出発し、向こうで2時間ほど仮眠するので、出発してしまえばあまり憂鬱にはならない。
今は寒いので仕事を始める時、若干憂鬱になるが、これは介護の影響ではなく、寒さによるものだ。

ただ、仕事の待ち時間に「あぁ、いったいいつまでこのような生活が続くのだろう?」という気持ちが芽生える。ひっそりと待機している私を誰かが見たら、死んだ目をした人がいると思うだろう。

家事

家事は最低限のことしかしなくなった。風呂掃除も今はさぼり気味だ。何となく心に余裕があるとき、15分程度で終えるペースで行う時もあるが、ここ数日、さぼっている。

洗濯はもともとそれほど洗濯物があるわけではないので、必要に迫られない限りやらないが、母親が毎日便でズボンを汚すので、何かしら毎日手洗いしている。

先ほどもバケツで手洗いしたズボンを洗濯機に移し替え、脱水した。その時も回転する洗濯機をぼーっと見ながらいろいろなことを考えていた。
ふたり(両親)が死んだらどうなるんだろう?それはそれで悲しみに暮れ、落ち込んでしまうのだろうか・・・。出来ればあの元気だったころの両親と、もう一度暮らしてみたい。
「ただいま~~っ!」と元気よく玄関を開け、家に入る私。
「おかえり~」と母親が答える。そうそう、昔はこんな感じだった。親父は返事をしてくれないが、リビングへ入ると「寒かったろ?」と声をかけてくれたっけ。
続いてすぐに母が、「ごはん、できてるよ。食べる?」これがいつもお決まりだった。

もう二度と戻ることのないあのころ。

料理

料理に関しては、なるべく簡単ではあるものの栄養があるものをとるようにしている。トマト、ブロッコリなどは栄養もあるし、調理も楽だ。トマトに関しては包丁で十字に切るだけなので、とても簡単だ。
凝った料理はやらなくなってきた。といってインスタントやレトルトに頼ることは今のところない。今日はニンジンとなめこの味噌汁を作った。

もう一つの仕事

もうひとつの仕事は、YouTubeで動画を公開したり、ネットにハウツー記事を書いたりしているが、こっちはさっぱりだ。今ある資産(公開してきた動画や記事)がある程度溜まっているので、ありがたいことに何もしなくても1日6000~8000円程度の収入がある。だが、新規に動画を作成したり、記事を書いたりすることがなくなってきた。
この仕事への意欲の低下も鬱の原因だろう。

解決策

解決策というわけではないが、今の状態が24時間続くわけではなく、たまに今までの正常だった時の私に戻れる時がある。

夕食を終え、一通り片付けが終わり、部屋に戻るとだんだんと調子が出てくる。これは他の鬱で悩んでいる人でも同じだろう。夜が更けてくるとポジティブになってくる。今の私もそうだ。
好きな音楽を聴いて過ごしたり、「よし、負けないぞ!」と思える時もある。

ブログに書く

今感じていること、思っていることをブログに書き留めると、わずかだが調子が出てくる。鬱積した負の想いが、文字とともに体から離れていくような気がする。

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