2016/07/12

うつ病治療の答え合わせ

私がどん底から復活(どころか幸せ街道まっしぐらな生活)したきっかけのサイトや本は色いろあるのですが、その中でも私を含め、私の周りの人々にも影響を与えたサイト(書籍化されている)の1つに、「ボクアニ」というサイトさんがありまして。
一部、書籍化されていて、さっそく本を購入。当時はブログを書籍化しただけだろうからと、あまり期待してなかったのですが、非常に感銘を受けました。勢いでそのまま同じ本を3冊購入して、2冊を友人に送ったところ、すごく喜んでくれました。(2010年頃。もう1冊は、その友人とごたごたがあり送れなかった)
今また読み返したりしているのですが、その中に気になる部分があったので、紹介するとともに、私はどうだったのか?の答え合わせみたいなものを書きたいと思います。

まず、私は2010年2月頃、今まで味わったことのない重度の鬱病にかかりました。その後、2010年5月頃から、「スピリチュアル」というものを理解し始め(典型的な理系だったので、それまでは毛嫌いしていた)、少しずつうつ病から開放されるとともに、びっくりするような収入を得るようになりました(20年間ほど年収200~300万円だった私が、ここ数年は年収1000万弱レベルに)。

以下はうつ病に悩む方からの相談に対する神様からのアドバイスです。

龍「うつ病、たしかに、最近増えてるといわれていますね……」
神「深刻な問題です。でも、うつ病から脱出する近道はあります」
龍「近道、知りたいです!」
神「まず、あなたを『心から支えてくれる人』が必要です。そういう存在を作る、ということが、うつからの脱出の近道です」
龍「支えてくれる人……」
神「誰か、心から支えてくれる人を作るのです。『心から』というところがポイントです、あなたのうつを認めてくれる人。これがまず、必要不可欠だと思ってください」
龍「必要下可欠!」
神「そう、絶対に必要です。うつ病は、いくら薬があったとしても、ひとりではなかなか乗り切ることはできません。誰かが必要です。でも、自分の気持ちに正直になれば、誰が支えてくれるかは、見えてきます」
龍「気持ちに正直に、えっと、やっぱこっちから探さなきゃだめなんですね?」
神「支えてくれる相手は、待っていても現れません。だから、自分で作ろうとする行動が必要なのです、もちろん、それは大変でしょう。特に、あなたのように、やさしすぎる人には」
一部略
神「うつ病をもらった理由は、あなたがもっと輝きますように、という、神様が与えてくれた、ひとつの階段だと思ってください」
龍「統合失調症のお話でも出ていた、病気はプレゼント理論ですね!」
神「そうです。うつ病ももちろん、プレゼントです。さて、ここで全国のうつ病で悩んでいる人ヘメッセージがあります」
龍「お願いします!」
神「うつは、病気ではありません。うつを乗り越えるという気持ち、やる気を持たせてくれるために、誰かが、もしくは神が、あるいはあなた自身が、自分に与えた、ひとつのきっかけに過ぎないのです。将来、あのうつ病があったから、今の自分があるんだ。と言える日が来ます。あの時代は苦しかったけど、今はとっても幸せだ、と言える日が来ます。かたくなな心を、自分を支えてくれる人に溶かしてもらい、溶けたものを、また自分で新たに形作っていくのです」
龍「かたくなな心を溶かしてもらって、また作る……素晴らしいですね」
神「必ずいます。支えてくれる人が、必ず存在するのです。宇宙は、そういうふうになっています。でも、甘えちゃだめだとか、頼るのはだめだとか、そういう思いもあるでしょう。でも、ためしに一回、甘えてみてください。ためしに一度、頼ってみてください」
龍「ためし……一回おためしで頼っちゃえばいいんですね?」
神「そうです。しかし、その作業にはやはり、根気が必要です。うつになつて、人に迷惑をかけているとか、社会の役に立つていないとか、そういう思いはすべて捨ててください。それらのことも、周りを成長させ、将来の周りの人たちにもつながっていくことです」
龍「あ、なるほど!周囲も、一緒に成長していけるんですね?」
神「そうです。うつ病は、そのきっかけとなる、。フレゼントなのです。最後に、すべては、なるようになっています。そのままでいいです。うつは治ります」
ここでのポイントは2つ。
1つは、「支えてくれる人の存在」。そして2つ目は、「ウツだった過去を振り返って懐かしむ未来が待っている」。つまり、いつかは治るってことですね。

なぜこの2つのポイントを挙げたかというと、私がまさにそうだったからです。

2010年、金銭的にもお金が底をつき、年齢的にも(40歳を超える時期だった)追い込まれた私は、自分は落ちこぼれなんじゃないか、誰よりも出来ない奴なんじゃないか、という負い目がありました。(実は30代の頃は、誰よりも優れていると信じていました。なので私はQUEENの「Don't Stop Me俺をとめないでくれ」という曲が好きでした。)
なので誰にも相談しないで、部屋に何ヶ月も閉じこもっていました。当時、電話やチャット、メール等で会話している女友達が5~6人(いや、もっとかな)いましたが、こんな惨めな私を見られるのが嫌で、こちらからは連絡をとろうと思いませんでした。
当時の私の日記にはこのようなことが書かれています。

「今日、○○ちゃんから電話があったが、電話に出なかった。
広島弁でマシンガントークの彼女との会話についていけそうになかったからだ」

「最近、○△から連絡がない。まぁ、だれとも話したくないからそのほうが都合がいいのだけれど。」

そんな中、唯一一人、しつこく電話をかけてくる友だちがいました。
私よりも年上でしたが、キャリアウーマンでいつも明るく、まるでウツに無縁の、そしてウツの気持ちなんかわからないんだろうなぁ。と思うような女性でした。
日頃から「働かない男は嫌い」と(当時、私は無職だった)よく口にしていたので、なおさらウツであることは言えませんでした。
当時の私としては、最も話したくない友人の一人・・・ではなかったようで、彼女の電話に対するネガティブな日記は不思議と見つかりませんでした。

ウツも徐々に深刻化してきた時、私はある決心をします。なぜこんな決心をしたか、は、今となってはよくわからないのですが、この年上の友人に、「ウツであること」「無職であると」をすべて告白してみようと思い立ったのです。
もし、これを聞いて私との繋がりが切れるようであれば、その程度の友だちでしかなかったのだ。そう思って、その友人からかかってきた電話で、私の今の状況をすべて言いました。
多分、言う前にお得意の(?)ため息を付いたあと告げたと思います。(私は何か壁にぶつかると、無意識的に大きな溜息をつくらしく、よく会社で「だれ~?今の大きなため息~~」と、からかわれていた)

――なぜ、当時の私はこんな嫌われるかもしれないことをわざわざ告白したのでしょう?「もうどうにでもなれ!」とやぶれかぶれになっていたのでしょうか?あまり詳しくは覚えていませんが、当時、私がこのような無謀とも思える行動に出た理由は、なぜかわからないがすべてを打ち明けなきゃ気がすまないようなモヤモヤしたものがあったから、でした。


どれだけ詳細に語ったかは、もう6年以上も前のことなので覚えていませんが、すべてを語ったあと、彼女からの答えはあっけない、全く予想していなかった返事でした。

「じゃあ、あたしが外で働くから、○○(私の事)は家事やってよ」

あらかじめ私はどんな返事が帰ってくるか、いろいろシミュレーションしていたのですが、この返事は全くシミュレーションには含まれていませんでした。
あまりに予想外だった返事に、「プッ」と吹き出してしまいました。
その後、どんな会話をしたかよく覚えていませんが、彼女の返事だけは今もよく覚えています。(日記によると、あまり私の話を真剣に聞こうとしてはいなかったっぽい・・・(汗))

彼女は結婚していたので100%冗談だと思いますが、私にとってこの返事は、私の人生の、動かなくなったエンジンをガラガラと音を立てて動き始めるきっかけになったことは間違いありませんでした。
私の過去の日記帳を探してみると、2010年4月23日のことでした。ちょうどスピリチュアルサイトに興味を持った時期ですね。

神「まず、あなたを『心から支えてくれる人』が必要です。そういう存在を作る、ということが、うつからの脱出の近道です」

私自身は当時、だれとも話したくない。という一心で、「心から支えてくれる人を探す」と言われても、むしろ人と関わりたくないのに、何たる解決方法だ!と感じたかもしれません。でも、今振り返ると、本当だったんだ。と思えるのです。

ウツは脱出できる、は本当か


2つ目の、ウツだった頃を懐かしく思えるような時期が来る。ですが、まさにこれも実際に私がそうで、友だちからのあっけない返事以後、びっくりするほど人生が好転し始めます。
そしてあの時期のことは(2010年2月~5月)片時も忘れることはありません。
そしてあの時期があったから今がある、と思えるのです。
私は典型的な理系人間だったので、スピリチュアルのような非科学的なことは大嫌いでした。それにもまして嫌いだったのが、そういった非科学的なことを容易に信じてしまう人たちでした。
きっと大槻(元)教授や松尾貴史さんが、UFOや幽霊肯定者を攻撃するのも、UFOや幽霊がいるかどうか、を攻めているのではなく、信じている人を攻撃したいだけなんじゃないかと思います。過去の私のように。

スピリチュアルによって私は、「引き寄せの法則」に気が付き、それを活用するようになったわけですが、ウツがなければ引き寄せの法則も一笑してハナから興味を持たなかったと思うんですよね。
それと、それまでの私は、問題が生じたら自分自身で解決するしかない。と信じていました。誰かに頼ったり相談するのは甘えだ、と。
それに誰かに相談したところで、問題がひとりでに解決したりするとは思えなかったし。
ところが、友人に告白した件でもそうですが、とことん悩んでどうにもならないと感じたら、思い切って誰かに相談するとあっさり解決することがある、と、思えるようになりました。

このブログでも何度か紹介していますが、私は仕事上のかなり大きな問題にぶつかり、もう辞めるしかない。というとこまで追いつめられましたが、結局どの場合も部長に相談したら、あっけなく解決してしまったことが何度もありました。
先ほどの神様からのアドバイスにもありましたが、「ためしに一回、甘えてみてください。ためしに一度、頼ってみてください」はかなり的を得ているんじゃないかと思います。

ウツになってしまうと、「誰も私のこの苦しみをわかりゃしないんだ」と心に鎧をかぶってしまいます。この悪循環がウツを一層重症に追い込んでしまっているのですが、この心の鎧を脱ぐには、誰かに甘えてみる、頼ってみる。ということしか解決策はないんだと思うんですよね。

というわけで、「サイン」に書かれている「ウツからの脱出の近道の神様からのアドバイス」がいまいちピンとこない、という人に参考になればという思いから書いてみました。

追記:ちょうど友人から電話があった

この記事を書いた日、私のうつの脱出のきっかけになった友人から電話がありました。ちょうど彼女いわく、最近電話とか話す人が私だけになってしまった、という話になり、昔話に花が咲いたので、私への返事のことについて聞いてみました。
案の定というか、よく覚えていなかったようで、でも、私がどうもウツでとんでもない状態になっている、というのは覚えていたようです。