2016/06/21

なぜ生まれてくるか

――スピリチュアルでは、「全ての人はつながっている」とか「存在するだけで素晴らしいこと」とか言いますが、残念ながら地球上に住んでいる我々は、どうもそう言われてもピンと来ないんですよ。
神様にとって当たり前のようなことでも、我々は実感できないんです。

そうですね。それもわかります。
でもね、だから全てを忘れて生まれてくるんだよ。
じゃあ、こう例えようか。
楽しみにしていた映画を観ている最中は、「はやく結末を知りたい!」「この先どうなるんだろう?」とドキドキしながら、時にはイライラしながら観ているよね。
ところが、あんなにドキドキハラハラした映画も一度見てしまうと、二回目以降は、はじめて観た時の感覚は二度と味わえない。
「このあとはこうなって、あぁなって完結するんだ」なんて一度目とは違う見方でストーリーを追っていく。
だからみんな新しい映画を見に行きたくなるんだね。
地球に生まれた人生も映画と同じようなものだよ。
何もかも仕組みを知っていたら、地球という星で味わえる体験が楽しめない。感情移入できなくなってしまう。それだったら地球でに生まれてこなくてもあの世での体験で十分だ。だから全て忘れて生まれ来るんだね。
そして、あの世では体験できない体験、「苦しみ」や「悩んだり」を体験しに地球に生まれてくるんだよ。「特定の人だけを愛し」たり、ね。
だから全てを知ろうと思わなくったって構わない。それどころか、スピリチュアルに目覚めなくても構わない。スピリチュアルに目覚めるということは、宇宙の仕組みのほんの一部を理解して、それを人生に役立てる道具として使うことにほかならない。
スピリチュアルや宇宙の仕組みを理解することを最終目標にしないこと。